11月24日（火）に当機構主催の「しょうばら産学官 マッチング商品お披露目フェスタ」を庄原商工会議所にて開催し、51名の方にご参加いただきました。
基調講演では株式会社日本リモナイト 専務取締役の藏本 厚一 氏に「阿蘇の天然資源リモナイトを活かした産学官連携の研究開発」と題しご講演いただき、ものづくり分野の中小企業が新商品開発・新事業創出において産学官連携は有効であるとともに、産学官連携を成功させるためには予め最終的な戦略を策定しておくことと、外部資金を取得できなくても事業としてやる覚悟を決めておくことが必要だと指摘されました。加えて、産学官連携関係の外部資金はタイミングが重要であるとも述べられ、時期的に毎年度6月から8月にスタートし、2月には成果をまとめなければならず、事前の事業計画とある程度成果が出ることを予想しての展開が不可欠と指摘されました。講演を通しての藏本氏の具体的かつ実務的な指摘は非常に知見に富んでおり、参加された企業の皆様にとって有意義なものであったと思われます。
基調講演後は、県立広島大学地域連携センター 准教授の西川 洋行 氏による「県立広島大学生命環境学部 ものづくり関連シーズ紹介」と題し、県立広島大学のものづくり関連のシーズをわかりやすくご紹介いただきました。
また、取組事例発表も行い、「害獣忌避装置」や「薪ボイラー」など県立広島大学と庄原市の事業所の連携で当機構が支援した事例などの発表が行われました。同時にパネル展示も行い、事業担当者と参加者の皆様との間で活発に交流が行われていました。
当日参加者の皆様にご記入いただいたアンケート結果からも好感触であることが伺えますので、来年度以降も引き続き開催していきたいと思います。
